先日、今年初めて忘年会に参加した。ほとんど初対面の人ばかりだった中、数少ない知り合いの青年としばらく話した。
彼は新年を
京都で迎えるらしい。
京都の冬は寒いが、そこには独特の風情がある。
古都を静かに見下ろす雲多き空。
うっすらと雪をまとった糺の森。
凛とした空気の中静かに流れる鴨川。
その鴨川に架かる美しき橋たち。
いやしかしこの橋たちがよく凍る。だからつるっつる滑る。
朝なんか特に酷い。もう毎朝凍る。そりゃつるっつる滑る。
京都在住時、橋を渡らないと学校に行けないので仕方なく渡る。
あ、学校ほとんど行ってない。
行先は主にバイト。
オンザバイク。
徐行運転でゆっくり慎重に、車体を可能な限り真っ直ぐにして目標の橋に進入する。
進入と同時にスロットルを戻し、原付の場合は両足を地面すれすれまで下ろす。
中型バイクなどの場合はニーグリップで橋の向こうを直視。車高が低い場合は原付と同様に。
いずれにしてもスロットルは回さない。たとえバイト遅刻寸前だったとしても。大統領操るテログループに追われていたとしても。タンデムシートからジャックバウアーに銃を突きつけられてたとしても。
そして決してブレーキかけない。
あくまでも凍結による滑りを利用して向こう側まで移動する。
これだけ注意しててもやっぱりたまに転ぶ。
前でおばはんのチャリが転んだりすれば100%こっちも転ぶ。そして後ろも転ぶ。
おばはんはチャリ押して渡れ。
みんな徐行だから大きな事故にはならないが、痛いし冷たいしでブルー。
中型バイクなどの場合はオイル漏れたりしてもう最悪にブルー。
凍結とオイルで滑り度が倍増してもはや完全に起き上がれない橋の上の中型バイク。立ち尽くすオレ。見守る後続車両。先を急ぐチャリのおばはん。
だからおばはんはチャリを押せ。
残ったみんなで笑い合う。苦・笑い合う。
京の早朝、橋の上の人間
ドラマ。
そんな京都の冬。
彼の年越しが良い思い出となるよう願う。
posted by クマノナダ at 12:40|
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